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12M ADSL 速度比較 その2
同一回線での速度比較
3月31日に開催された
総務省の情報通信審議会 情報通信技術分科会 事業用電気通信設備等委員会DSL作業班(第8回)で、
NTT東日本とソフトバンクBBが出したフィールド実験結果の資料を入手しました。
(注1)
本来はADSL同士やISDNとADSLの干渉試験なのですが、実験の方法としてまったく同一の回線に各社のDSLAMとモデムを
接続して速度を確認するということをやっていますので、当サイト的には「全く同じ回線だったら、
どのADSLが一番速いの?」という疑問に直截的な回答を与えるものとしてありがたく活用したいと思います。
NTT東日本が出しているものとソフトバンクBBが出しているものは同じ実験のようなので
(注2)、各社参加の元で同一条件で実験されたものと考えられます。
回線は2種類(2ヶ所)あります。
- 「調布支線」:線路長2.7km、回線損失33.6dB、ブリッジタップ1個
- 「神代支線」:線路長3.0km、回線損失37.5dB、ブリッジタップなし
- 局内の各社DSLAMの位置によるケーブル長の差は最大6m程度
- 背景雑音については、2ヶ所ともにAM波とISDNの影響を受けている
- 同一カッドに何も入れない素の状態で、26k〜640kHzで平均5dBほど調布支線の方がISDNからの雑音レベルが大きい
というわけで、実質的に全く同一の実環境の実回線で各社の速度がどうなるかを見ることができることになります。
結果


*グラフの右側の数字は、ISDN干渉あり(同一カッドにISDN収容)となしのリンク速度の比率で、これが大きいほど
ISDN干渉に強いということになります。
考察
- この2ヶ所の回線では、
ACCA 12M > Yahoo! BB 12M > フレッツ・モア ≧ eAccess 12M
という速度の順番となり、フィールドデータによる速度比較の結論が正しいことが確認
できました。
- ISDN対策がないYahoo! BB 12Mは、同一カッドにISDNが入ると他のAnnex C系サービス
よりも大きく速度が低下しています。ただし、元のリンク速度が速いので、ISDN干渉があってもeAccess 12Mよりも
リンク速度が上になっています。
- ただし、このグラフには出ていませんが、Yahoo! BB 8Mの場合はISDNが入った場合の速度低下がもっと激しく
(神代支線で干渉なし2048kbps→干渉あり430kbpsで、実に21.0%にまで落ち込む)なっています。12Mの方が影響が
少ないのは、オーバーラップによって低い周波数を使っていることがISDN対策としても役に立っているということで
しょうか。
- ACCA 12Mは、フルオーバーラップのDBMOLではなく。中距離以上で通常使われるXOL(37%のみオーバーラップ)の設定
です。
- eAccess 12Mとフレッツ・モアの速度にかなり差があります。チップが一緒なのにこれだけ差が出るのは、
- 設定(SNRやインターリーブなど)に差がある
- モデムまたはDSLAMの性能(主にアナログ回路の設計)の差
のうちいずれかと考えられます。
- 神代支線の方が回線損失が大きいにもかかわらず、ACCAとeAccessではリンク速度が300kbpsほど速くなっています。
これはブリッジタップの影響が強いものと考えられます。
- 神代支線ではFBM系も実験したとのことなので、eAccess 12M(FBM)と
ACCA 12M(FBMsOL)を参考までに書き込みました。FBMsOLは、ISDN干渉下では
他社12Mの通常接続よりも高速な接続ができており、なおかつISDN干渉による速度低下がゼロということで安定性も
高いと思われます。
注1:席上でマスコミ各社をはじめとする傍聴者に配られた資料を中心に、ごにょごにょと
資料を集めました
総合
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